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02BK0104130174
2
5
すはの本地(写)
スワノホンジ
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江戸時代
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不明
25
更級郡氷熊村(長野市信更町)の一住人の手になる、諏訪神話の一つ『諏訪之本地』の写である。そのあらすじは複雑怪奇であるが、おおむね次の通りである。孝照天皇の時、甲賀郡神中の子孫に甲賀権頭という人がいた。三人の子は、嫡男甲賀太郎頼平、次男次良頼忠、三男三良頼方である。太郎は東の方に家を建て東殿、次郎は西の方に家を建て西殿といわれ、三良は総領としてこの家を継ぐ。父母の死後、三良は大和国に入り帝に仕え、春日権現の館に立ち寄り、大和国の検非違使を賜る。その娘春日姫は詩歌管絃に長じ、その姿たぐいなく、三良は、その娘を北の方にと権頭にねがった。このお目出度を伊吹山の下にて三兄弟が牧狩して祝う。そのとき、つむじ風が吹き、不思議なるかな、北の方を辰巳の方へ失せしめた。三郎生きてもせんなしとて嘆きたまうが、命あらん限り所々を尋ねんとした。途方にくれているとき、蓼科の峰に大きな穴があることを聞き及び、三百余人に綱をはらせ穴の底に入り、檜皮葺の家の障子を開けて聞けば、女性の法華経を読み、観音経を唱える声があった。それは捜し求めた春日姫で、夢か現か覚束なく、涙に咽んだ二人は無事地上にひきあげられたが、姫君がのたまうには、年月をかけて読み奉る金泥の薬師経などを取り忘れた。三郎安き事とて籠にのり、底へ下った。このとき、弟に世を取られたことを無念に思う次郎は、三郎の乗る籠の綱を切り落とし、春日姫をうち連れて近江へ帰り、今日よりは三郎の事忘れ給えと、言い募った。「貞女、二夫に仕えず」とて、姫は春日権現の館に戻った。一方、底に落とされた三郎は、足に任せて東へ東へと進み、とある家に到達した。その家の翁、女房に語りて三郎に三人の娘のうち、お気に入りの娘を娶らせようと考えたが、三郎、春日姫を忘れず、翁にお暇をたまわった。ようやく日本の信濃の浅間嶽大沼の池に到達し、春日姫はいずくや、今一度会わせ給えへと、父の故郷の甲賀郡へ足を伸ばしたが、その建物は朽ち果てていた。今は速く春日の姫に会わんとゆけば、姫は涙を浮かべ、法華経を読誦していた。これは夢か現か。あれから300余年なり。春日大明神から不老不死の薬を賜り、今に永らえたのであった。
諏訪之本地,諏訪の本地,諏訪大明神御本地,甲賀三郎,諏訪縁起
スワノホンジ,スワダイミョウジンゴホンジ,コウガサブロウ,スワエンギ
N174/2/
不明
不明
江戸時代
34丁
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県立長野図書館